こんにちは!シンです。
僕は今年(2021年)になり本格的に高配当株投資をしています。
高配当株投資をしていて
あまり配当利回りは気にしなくてもいいな
と考えるようになりました。
配当利回りを気にしない、というのは語弊がありますが、
本格的に高配当株投資をし始めてからは逆に
配当利回りをそんなに気にしなくなりました。
高配当株投資をしているのに、配当利回りを気にしないというのは
矛盾しているように感じるかもしれませんが、
配当金投資をすることで、何が本当に大切なことなのかが少しずつ分かってきました。
高配当株投資に興味がある方や高配当株投資を実際に行っている方の参考になれば幸いです。
配当利回りとは
配当利回りは以下の計算式で表されます。
1株あたりの年間配当金÷現在の株価=配当利回り
年間配当金はある程度固まっていて大きくは動きません。
ここで注目すべきは年間配当金を割っている「現在の株価」という数値です。
株価というのは毎日動いています。
そのため、配当利回りも日々変化しているということになります。
配当利回りは株価と同じで日々刻一刻と動きます。
株価が上がれば配当利回りは低下します。
反対に株価が下がれば配当利回りは増加します。
個人的に配当利回りよりも大切なのは株価だと考えています。
高い配当利回りだったとしても、その高い配当利回りが
株価低迷による表面的な高配当だったとしたら、
その銘柄は紛れもない罠銘柄となります。
買った株が買った直後に暴落して
高配当株化したとしてもそれは本末転倒になってしまいます。
配当利回りというのはあくまでも株を判断する一指標であり、
配当利回りだけで投資判断をするというのは危険です。
大切なのは配当金
高配当株投資で大切なのは配当利回りではなく、
配当金
です。
これは当たり前のことなのですが、刻一刻と動く配当利回りの数字よりも
実際にもらえる配当金の方が大切です。
しかし、「高配当株投資」という言葉にもあるように
配当利回りという方が注目されがちで独り歩きしている気がします。
僕自身、配当利回りを全く気にしていないかというとそうでもなくて、
銘柄選定をするときは配当利回りでスクリーニングを掛けたりしています。
しかし、逆に気にしているときは買うときだけになります。
買った後は気にしなくなります。
その理由を次に解説します。
大切なのはYOC
YOCというのは「Yield On Cost(イールド オブ コスト)」の略称です。
計算式で表すと
1株あたりの年間配当金÷投資したときの株価=YOC
となります。
配当利回りと違うのは「現在の株価」が「投資したときの株価」となっているところです。
「投資したときの株価」というのは「現在の株価」と違って変化がありません。
A社の株を10,000円で買ったとします。
A社の配当金は500円だったとします。
そうすると、A社の配当利回りは5%となります。
翌年、A社の株価が15,000円に上がったとします。
さらに配当金は750円に増額したとします。
この場合も配当利回りは5%のままですが、
YOCで考えると、
{750(1株あたりの年間配当金)÷10,000(投資したときの株価}×100=7.5%(YOC)となります。
高配当株投資を行う上で大切なのは現在の株価から求められる配当利回りではなく、
自分が買った株価で求められるYOCです。
よく増配を繰り返している銘柄で、配当利回りは低い銘柄を将来の高配当銘柄という表現をすることがあります。
増配は繰り返しているけど、毎年の利回りは低いのに将来の高配当銘柄?ってどういうこと?
と疑問に思うかもしれませんが、これはYOCでの考え方です。
連続増配銘柄というのは企業としても成長していて、株価も上がっている傾向が多いです。
そのため、配当利回りが2%だったとしても、毎年値上がりした株価の2%の配当金となると
配当金も株価と同様に成長していることになり、将来的に多くの配当金がもらえることになります。
このことを将来の高配当銘柄と表現しています。
若い人がFIREを目指す上で連続増配銘柄というのは
高配当銘柄よりも相性がいいと考えています。
僕のブログでは高配当銘柄だけでなく、
連続増配銘柄も紹介していますので、
そちらの記事も覗いてもらえれば幸いです。
必要な配当金額を知ろう
本当に大切なのは利回りではなく、配当金という話をしました。
結局、もらえる金額そのものが一番大切ということは、
自分にとっていくらの配当金をもらいたいのかを把握する必要があります。
そのためには普段から家計簿をつけて支出を把握することが必要不可欠です。
支出を把握することは節約する上でも基本となってきますので、
まだ家計簿をつけていない人はつけ始めてください。
アプリでも管理できるようになっていますし、
Excelなどを使って管理することができます。
Excelで家計簿をつけるときも最初から1円単位でつけなくてもいいと思います。
ザックリとした支出さえ把握できれば無駄なお金が見えてくるので
まずはザックリでもいいので家計簿をつけてみましょう。
自分の年間支出を把握できれば
配当金でいくらあれば家賃が払える、食費が賄える
などが見えてきます。
そういった支出が見える化できていれば配当金投資での目標ができ、
配当金投資のモチベーションアップに繋がってきます。
僕の今の目標は税引きでの配当金を60万円にすることです。
税引きで60万円になれば、月換算で5万円になります。
5万円になれば食費と通信費を年間で賄うことができます。
目標を設定するためにも支出を把握し、
支出が把握できたら必要な配当金目標を設定しましょう!
まとめ
- 配当利回りは株を購入する際の目安程度に考え、買った後はあまり気にしない
→配当利回りは株価によって日々変わるため、振り回されないため - 株を買った後はもらえる配当金の金額そのものが大切(YOC的考え方)
→配当利回りは現在の株価から算出されるため自分が勝った時の値段は関係なくなる - 自分に必要な配当金を把握するためにも自分の支出を把握しよう
→支出を把握することで目標額が決めやすくなるため
あとがき
今回は配当利回りについて僕なりの考えを書いてみました。
配当利回りは日々の株価によって変動するため、
振り回されやすいと感じました。
確かに銘柄を探すときなどのスクリーニングでは活用できますが、
あまり利回りばかりに固執しない方がいいと思いました。
参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。