投資

高配当株投資とランチェスター戦略~投資日記28~

こんにちは!シンです。

最近、ランチェスター戦略の本を読んでいて

その内容で投資に実践できそうなことがあったため、紹介します。

ランチェスター戦略は元々第一次世界大戦時にフレデリック・W・ランチェスター氏が提唱した

ランチェスターの法則を元に日本では「ランチェスター経営戦略」と言われています。

「ランチェスター経営戦略」と言われている通り、

現代の経営でも使われたりもしている実用性のある戦略法です。

シン

ランチェスター戦略は経営でも用いられることからも

現代のビジネスでの非常に有用な戦略です。

ランチェスター戦略を用いて成功している企業も多いため、

投資にもランチェスター戦略の考え方を取り入れることができると思い、

今回の記事で紹介します。

また、投資だけでなくブログなどの副業にも活かせる部分が多いとも感じました。

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ランチェスター戦略とは

ランチェスター戦略の元となったランチェスターの法則には一次法則と二次法則の二つがあります。

一次法則は、弱者が強者へ挑むときの戦略である「弱者の戦略」

二次法則は、立場で気に有利な強者が弱者とどう戦うのかが書かれた「強者の戦略」

がまとめられています。

今回主に紹介するのは一次法則の方です。

高配当株投資をする上での基本は分散投資となります。

幅広く分散する上では大企業ばかりに投資するわけにもいかないため、

必然的に中小企業も投資対象となります。

その中小企業を選別する上で、ランチェスター戦略の弱者の戦略はとても参考になります。

投資先の選定とランチェスター戦略

中小企業を選定する上でランチェスター戦略がとても役に立つと書きました。

日本にある企業の数は2015年時点で約434万社あります。
(中小企業庁の統計より)

その内の99.7%は中小企業に分類されます。

そもそも大企業は毎日多くの投資家が取引をしていて、

価格が高くなっていることが珍しくありません。

その反面、中小企業は割安で放置されていることも多く、

高配当株狙いとしてもバリュー株投資狙いとしてもうま味があります。

シン

中小企業は割安で放置されていることも多いですが、

理由があって割安となっている罠銘柄も多いのも事実です。

ランチェスター戦略の弱者の戦略に書かれていることは

そういった罠銘柄を見分ける助けになると思いますので、

学んでいて損はないと思います。

中小企業と弱者の戦略

弱者の戦略で大切なことは以下の3つです。

  • 市場調査
  • 差別化
  • 一点集中

よくある間違った戦略としては、弱者がすでにその市場で成功している強者の真似をすることです。

弱者が数も資金力もある強者と同じ戦略を取っても結果は火を見るよりも明らかです。

大切なのは市場調査を行い強者が取り組んでいないものを知り、

その市場で強者との差別化をした上で一点集中することだと書かれています。

シン

後発で弱い立場のものは

強者が取り組んでいないニッチな分野を探し、

差別化をした上で一点集中していくことが大切となります。

そのため、中小企業の投資先を選定する上で

「市場調査」を行い、大企業が参入していないニッチな分野に差別化した商品を一点集中して投入し成果を上げている企業は投資候補となり得ると思います。

成果ということに関しては後述するシェアがとても大切になってくるため、

そっちも合わせて選定していきましょう。

シン

具体的な例としてはアサヒ飲料のワンダという缶コーヒーが挙げられます。

当時のアサヒ飲料はコーヒーでのシェアが1位ではなく、弱者の立場でした。

缶コーヒーは多くのものがありますが、このワンダというコーヒーは差別化として

「朝専用」ということを全面に打ち出して成功しています。

朝という市場に一点集中したランチェスター戦略の実例です。

大切なのはシェア

ランチェスター戦略ではシェアについてもとても大切だとも書かれています。

出展:まんがで身につくランチェスター戦略

ランチェスター戦略では強者になるには最低でも26.1%以上確保するべき、と書かれています。

26.1%以上のシェアを確保することができれば、その市場では強者となります。

つまり、弱者であってもニッチな市場にターゲットを絞り、

絞った市場でシェア26.1%以上を確保すれば強者となりうるということになります。

シン

ニッチな分野であれ、シェアを26.1%を確保することで

ニッチな分野とはいえ、強者になることができます。

しかし、ここで注意点があります。

いくらシェアを確保したとしても以下の点が該当しているものは危険になります。

  • 差別化したものが容易に真似することができるものはNG

まとめると狙うべき銘柄

  • ニッチな分野で容易に真似できない差別化した商品で
    シェアを26.1%以上確保している企業

ことになります。

シン

個人的には26.1%だとまだ弱いと感じているので、

安定目標値である41.7%、あわよくば50%以上のシェアを確保している企業

いいのではないかと考えています。

ランチェスター戦略的狙うべき銘柄

今までのことを踏まえてランチェスター戦略的に狙うべき銘柄を以下にまとめます。

ランチェスター戦略的狙うべき銘柄
  • ニッチな分野でシェア26.1%の商品を確保している
  • シェアを確保できている商品は大企業含めて
    容易に真似できない差別化ができている

上記のことが満たしている企業が選定対象となります。

市場が大きすぎず閉鎖的な市場も狙い目

ランチェスター戦略には書かれていませんが、

僕は現在含め、ニッチな市場のメーカーに勤めている経験があります。

僕がニッチ市場のメーカーに勤めていて感じることは

市場が大きすぎず閉鎖的な市場で高シェアを確保している企業

というのも狙い目だと考えています。

閉鎖的な市場というのは具体的には法令などで固められた市場になります。

その市場で物を売るには法令をクリアしないと売れないとなると、新規参入が非常に難しくなります。

法令を通すということは長年のノウハウになるので、参入障壁が一気に高くなり寡占市場となっていることが多いです。

新規参入が少ないとなると一度シェアを確保した会社は安定的に利益を得続けることが可能になります。

次に、市場が大きすぎないと大企業が参入しにくくなります。

大企業は大きいがゆえに多くの利益を求めないといけなくなります。

そうなるとそもそものパイが小さい市場への参入が物理的に難しくなり、

中小企業と言えど安定的なシェアを確保し続けることが可能となります。

シン

高配当株投資で重要なことは

長期間で安定的に配当を出し続けること

です。

そのためにはシェアが簡単にひっくり返らないことが大切です。

そのため、大きすぎない閉鎖的な市場というのは狙い目だと考えています。

日本にはこういう市場が多くあります。

あとがき

今回はランチェスター戦略×投資のご紹介でした。

本を読んでいてランチェスター戦略と高配当株投資は相性がいいと感じました。

一般的なファンダメンタル分析で高配当株投資をするのもいいですが、

別の切り口から銘柄を選ぶのも面白いと思い、記事にしました。

参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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shin
こんにちは!シンです。 関東在住の30代サラリーマン男性です。 本業はメーカーで設計をしています。 人生をより豊かにできるための情報を発信していけたらいいな、と思いブログを始めました。
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