こんにちは!シンです。
2021年11月末からコロナウイルスのオミクロン株出現によって
世界的に相場が荒れています。
日々新しい情報が出てきていますが、まだまだオミクロン株については詳細がはっきりしていません。
そういった状況から相場は混乱し、短期間で大きく下落しています。
このような相場のときにどうやって付き合っていくか、というのを考えてみたいと思います。
今回は資産形成期で暴落相場に遭遇した場合を想定してシミュレーションしています。
FIRE後でも条件が合えば実行できるかもしれませんが、基本的にはFIRE後は今回とは別の対策が必要になってくると考えています。
暴落相場は必ず来る
暴落相場は必ず来ます。
記憶に新しいコロナショック、そして約10年前になるリーマンショック、その前にはITバブル崩壊、
といった形で暴落相場は必ずやってきます。
今回の記事では配当金投資をしていて暴落相場が来たときの対処方法として一例を紹介します。
配当金は再投資が最善策?現金は死に金?
好景気時の相場を知っていると、現金を持っているのは馬鹿らしくなるほど資産が増えていきます。
そういった時期では現金で持っていることがもったいなく感じてしまいます。
少しでも現金を投資に回す
早く投資に回す
そうすればお金が自然と増えていく
という思考に陥ってしまいますが、
冷静に考えて好景気の相場もいつかは終わります。
あまりにも攻めの投資ばかりしていると、
景気が悪くなったときに後悔することになってしまいます。
よく配当金は再投資した方が資産を最大化されるため、配当金は再投資することがいいと言われています。
厳密には配当金はもらったときに税金がかかるため、そもそも配当金投資で資産増加を最大化することが間違っているといわれることもありますが、今回はそのことはとりあえず置いておきます。
シミュレーションの条件
今回のシミュレーションの条件は以下の通りです。
◇条件1
- 配当金は毎年再投資する
- 配当金は投資金額の4%
- 配当金投資の元金は1年目に500万円を一括で投資する
- その後、3年目で暴落した場合、5年目で暴落した場合、7年目した場合、10年目した場合の4条件を想定する
- 暴落時の下落幅は30%
- 配当金は増配も減配もしない想定
- 投資資金も値上がり、値下がりは想定しない
- 暴落後も配当金を再投資し続け、元金が500万円に戻ったときを記録する
◇条件2
- 配当金は再投資せずに現金として持っておく
- 配当金は投資金額の4%
- 配当金投資の元金は1年目に500万円を一括で投資する
- その後、3年目で暴落した場合、5年目で暴落した場合、7年目した場合、10年目した場合の4条件を想定する
- 暴落時の下落幅は30%
- 配当金は増配も減配もしない想定
- 投資資金も値上がり、値下がりは想定しない
- 暴落後にそれまでの配当金を全部再投資する
- 暴落後は配当金を再投資し、元金が500万円に戻ったときを記録する
世間一般では配当金を再投資する条件1の場合が多いと思います。
今回はそれに対抗する形で条件2として「暴落はあるもの」という想定から
配当金は全部現金で保有し続けて、暴落が来た時に一気に再投資するという条件を作りました。
シミュレーション結果
右に行くほど年数が経っていく表です。
黒背景に白字のセルが暴落したときと、投資資金が500万円に回復したときを表しています。
背景色は暴落した時期を条件ごとに合わせています。
(赤→3年目に暴落、黄色→5年目に暴落、黄緑→7年目に暴落、青→10年目に暴落)
結論から言うと、
毎年配当金を再投資する条件1よりも
配当金は現金で保有し続けて暴落が来た時に一気に再投資した条件2の方が
元の投資金額500万円に回復する期間が短い場合が多かったです。
ほぼ同時期に回復したとしても投資金額は若干条件2の方が多くなっていたり、と
以外にも暴落を見越して現金で蓄えておいた方が投資金額が戻るのは早かったです。
暴落時の再投資は絵に描いた餅
シミュレーション結果では条件2の暴落時にそれまで蓄えておいた配当金を一気に再投資する投資方法が効率が良かったですが、ここでいくつか問題が出てきます。
- そもそも暴落時の底値が分からない
→今回は30%で想定しましたが、30%で治まる保証はどこにもありません - 暴落時に買い向かうのには相当の覚悟が必要
→底値が分からない以上、そんな状況で買いに向かえるのには相当な覚悟が必要です
機械的に配当金を再投資し続ける条件1は60~80点を狙う投資方法と言えるでしょう。
反対に有事の際を想定して蓄えておいた投資資金を一気に再投資する条件2は30点か90点を狙う投資方法と言えるでしょう。
効率は条件2が良かったとしても、それを実行できなければそれは絵に描いた餅となってしまいます。
教訓としては、条件1と条件2をバランスよく取り入れる
結局、暴落相場を全く考えずに機械的に再投資し続ける条件1にもある種問題があります。
対して、過度に暴落相場を意識して現金を蓄えておいて、いざ暴落相場が来たら
ギャンブル性の強い再投資する条件2というのも考え物です。
- 暴落は来るものと考えておいて現金も蓄えておく
→配当金は全部再投資に回さずに少しは現金として持っておく。生活防衛資金代わりにもなる。 - 暴落時には一気に再投資ではなく時間分散で少しずつ資金を再投資する
→暴落時は底値が分からないため、ドルコスト平均法のように時間分散をしながら再投資していくことが大切です。 - やはり有事の際の現金は最強
→相場がいいときは気が付きにくいですが、やはり現金は最強です。
あとがき
配当金投資をしていて暴落相場に遭遇した時の対処方法をまとめました。
シミュレーションでは以外にも毎年配当金を再投資して死に金を作らない投資方法よりも
配当金は再投資せずに現金として持っていて、暴落時に一気に再投資する方が回復が早かったです。
ただ、それにはいくつか問題があるので、ここでは
配当金は再投資しつつも、暴落相場を考え、現金も蓄えておく
ということがベターではないかという結論になりました。
参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。