こんにちは!シンです。
僕はこれまで配当金メインでFIREを考えていました。
しかし、2021年12月10日に公開された令和4年度税制改正大綱の中で
配当控除について大幅な改悪がされることが書かれました。
内容としては
- 配当控除したときの最低税率が5%から7.2%へ増税
- 配当控除とセットでできていた住民税の申告不要制度の廃止
→これにより配当金の収入が健康保険の計算に入るため、国民健康保険料が増額する
上記の変更によって簡単に試算しなおしましたが、
約720万円の追加資金が必要
という値が出ました。
あくまでも簡単な試算であるため、感覚的にはこれ以上必要な気がしています。
↓配当控除が改悪された記事はこちらにまとめました。
約720万円の追加資金が必要と分かったときは愕然としました。
それと共に自分の計画の危うさも再認識しました。
- 資産からだけのFIREプランは危険
- 収支の余裕のないFIREプランは危険
- 投資先の分散が非常に大切
こういったことを痛感しました。
今回のことがあったため、僕の投資方針も修正しようと考えています。
この記事では投資方針の修正と、その修正に至った経緯をまとめました。
配当金メインでのFIREからの脱却
僕は配当金メインでのFIREを考えていました。
配当金の中でも日本企業からの配当金をメインで考えていました。
その理由としては
- 配当控除による税率5%と住民税の申告不要制度の節税によるメリットがあった
- 日本企業からの配当金は日本円でもらえるため、為替リスクがない
上記のことから配当金メインでのFIREを考えていました。
日本の個別株投資はリスクが高いですが、
配当控除を利用することで、
そのリスクに見合う税金面のメリットがあると考えていました。
しかし、今回公開された税制改正大綱によって
それらのメリットが大幅になくなりました。
リスクとリターンが釣り合わなくなってきていると感じています。
リスクとリターンが釣り合わなくなってきたため、
配当控除の改悪によって投資方針を見直すことにしました。
配当金投資はやめずにインデックス投資の比率を上げる
投資方針は見直しますが、すでに配当金投資を行っているものに関しては継続保有します。
見直す部分は
配当金メインの投資をやめることにします。
具体的には
インデックス投資の比率を上げます。
これまでは分散投資をしていたと言っても
日本株への集中が目立っていました。
欠点としてはリスクが高いということです。
これは今までも感じていましたが、目をつぶっていました。
と言うのも最初は税率面で有利な日本の配当金でキャッシュフローを確保しつつ、
それから徐々にリスクを抑えるためにインデックス投資の比率を上げようと考えていました。
しかし、今回の配当控除見直しが入ったため、
結果的にその計画を前倒しすることになりました。
完全には配当金投資はやめません。
銘柄を探すことも継続しますし、いい銘柄があったら買います。
バランスの取れた投資が大切
今回の改正を受けて、自分の投資の欠点が浮き彫りになりました。
- 配当控除だけを見ての日本株への集中投資
- 一度の政策の転換による計画の脆弱さ
- 銘柄の分散だけでなく投資先の分散も非常に大切
上記のことを痛感しました。
自分自身レバレッジ投資をしていないことから
リスクを抑えた投資をできていると考えていましたが、
全然そんなことはありませんでした。
今回の改正は非常に残念ですが、
投資方針を見直すきっかけとなりました。
投資先はS&P500連動型の投資信託
これから積極的に投資する先は
S&P500連動型の投資信託
にしようと考えています。
S&P500連動型の投資信託には現在も毎月積み立てていますが、
積み立てとは別にスポットで大きな金額を定期的に入れていく予定です。
スポットでの購入は今までの個別株投資で培った経験が活きると思いますので、
今までのことも決して無駄ではなかったと考えています。
リスクとリターンのバランスが取れているのがS&P500連動型の投資信託
リスクとリターンのバランスは個人によって異なります。
僕の場合はそれがS&P500連動型の投資信託だったので、そこに投資予定です。
僕の現在の資産額は、ある程度目標の資産額の5,000万円に近づいてきています。
そのため、今までよりもリスクを抑えた投資にシフトしようと考えています。
リスクを抑えたとしても資金が大きくなってくると受けられる福利効果も大きくなってくるので、
守りつつも攻める投資もできます。
これが投資の最大の魅力だと感じています。
ETFではなく投資信託を選ぶ理由
買うのはETFではなく投資信託の予定です。
その理由としては
- VOOなどを買うと現地にも税金を払うことになる
- 為替手数料がお得
- 自動的に再投資が可能
①VOOなどを買うと現地にも税金を払うことになる
FIREを目指し始めて僕は特に税金について神経質になっています。
日本株の配当金投資をメインと考えた理由も現行の制度では税金を抑えられるからです。
税金というのは1%でも違うと大きく変わってきます。
投資信託であれば利益分にかかる税金は20.315%となりますが、
VOOを買ったとすると最初に現地税である10%が引かれた後に、20.315%が引かれます。
外国税額控除もありますが、還付金には上限があったり、
現行の配当控除+住民税の申告不要制度を利用しようとすると、
外国税額控除を利用できなかったりと使い勝手が悪いです。
②為替手数料分がお得
VOOを購入しようとするには外貨決済と円貨決済の2種類の方法があります。
どちらにも共通するのは為替手数料がかかるということです。
一番安い銀行でも1ドルあたり2銭の手数料がかかります。
100銭=1円なので、10,000ドルに変えると200円の手数料がかかります。
10,000ドルで200円と考えると微々たるものかもしれませんが、
塵も積もれば山となる、という言葉にもあるように、
こういう些細な無駄を省くことが蓄財の近道だと考えています。
対して、投資信託であれば為替手数料はかかりません。
日本円で購入したとしても自動的にドルに換えて購入してくれています。
③自動的に再投資が可能
VOOは分配金が発生するETFです。
資産を最大化させるには分配金も再投資することが大切です。
しかし、分配金はもらった時点で税金が引かれていますので、
資産の最大化という点においては
再投資型の投資信託の方がいいと言われています。
資産を最大化するためには自動的に再投資してくれる投資信託の方がいいですが、
分配金は自由に使える不労所得なので、分配金には分配金の良さがあります。
延々と再投資を続けていると、数字上の資産だけが増えていって
豊かになっていることの実感は湧きにくいです。
それぞれの投資スタイルに合わせた方に投資することが大切です。
全世界株式(オールカントリー)ではなく、S&P500を選ぶ理由
2021年12月現在の時点で、全世界株式のアメリカの割合は50%を超えています。
今後アメリカ経済が停滞する可能性があるという意見もありますが、
だからと言ってそれを避ける目的で全世界株式に投資するのは
全世界株式の中のアメリカの比率からあまり意味がないのではないかと考えています。
今後の伸び率から新興国株に投資するというのもありますが、
政治の不安定さや過去の実績からも安定的な伸びを期待するならアメリカ中心になると考えています。
あとがき
配当控除が改悪されたせいで、確実に5,000万円では足りなくなりました。
ただ、ひとつの目安になっているので今でも5,000万円は目標にしています。
5,000万円に到達すると準富裕層に入ります。
準富裕層到達に向けてS&P500への投資を増やします。
やはり攻めと守りのバランスが取れているのはS&P500だと考えています。
バフェットの遺言や名言からも投資先としてS&P500は外せないと考えています。
参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。