こんにちは!シンです。
今回は健康保険の任意継続制度についてまとめました。
会社員の方がFIREした場合、
国民健康保険を自分で納める必要があります。
会社員は給与天引きで引かれているため、
あまり保険料について気にしていなかったという人もいると思います。
そういう方が保険料を自分で納めることになると、
国民健康保険料が意外と高くて驚いた、ということになります。
会社員を辞めて入る保険は国民健康保険だけではなく、
健康保険の任意継続という道もあるということは知識として知っておくと、
選択肢が増えるため、知っておいて損はないです。
健康保険の任意継続制度とは
健康保険の任意継続とは、会社員を辞めた後も会社員時代に加入していた健康保険に加入し続ける制度のことです。
会社員を辞めてFIREすると、国民皆保険制度によって国民健康保険に加入することが義務付けられていますが、
健康保険の任意継続制度を利用することで、会社員を辞めて2年間は会社員時代と同じ健康保険に加入することができます。
健康保険の任意継続制度はメリットとデメリットの両方があります。
それぞれの家庭環境や、所得、居住地によって変わるため、一概に利用した方がいいか、
利用しない方がいいのかは異なります。
自分の現状をしっかり把握した上で選択してください。
任意継続制度のメリット
任意継続制度のメリットは以下の通りです。
- 家族を扶養に入れることができる
- 保険料に上限が定められているため、国民健康保険より抑えられる場合がある
- 会社の健康保険組合のサービスが利用できる
①家族を扶養に入れることができる
会社員時代と同じ保険を継続するため、家族を扶養に入れることができます。
扶養に入れる条件は以下の通りです。
②保険料に上限が定められているため、国民健康保険より抑えられる場合がある
国民健康保険は、「前年度の所得」「居住地域」によって定められるため、個々人によって保険料が異なります。
そのため、国民健康保険料は「国民健康保険計算機」というサイトで計算した方がいいです。
任意継続保険料は「任意継続保険料シミュレーション」というサイトがあるので、任意継続の保険料と比較したい場合はそちらのサイトで試算してみてください。
③会社の健康保険組合のサービスが利用できる
加入している健康保険によって異なりますが、任意継続をすることで保養所の利用などができる場合があるそうです。
任意継続制度のデメリット
任意継続制度のデメリットは以下の通りです。
- 保険料は全額自己負担
- 一度任意継続すると2年間は辞められない
- 傷病手当金は支給されない
①保険料は全額自己負担
会社員であるときは健康保険料は会社との折半になります。
そのため、任意継続にした場合は、会社との折半ではなく全額自己負担となります。
僕の場合で試算しましたが、
僕は国民健康保険の方が安く抑えられました。
僕は独身ですが、独身でFIREした場合は任意継続よりも国民健康保険にした方が保険料は抑えられそうです。
②一度任意継続すると2年間は辞められない
任意継続制度は一度利用すると2年間辞めることができません。
そのため、任意継続制度を利用するかどうかは慎重に決める必要があります。
③傷病手当金は支給されない
会社員が加入している健康保険には入院などで働けない場合に傷病手当金が支給されます。
傷病手当金は最大で給料の2/3が1年半支給される制度ですが、
任意継続制度では利用できません。
任意継続では傷病手当金を利用できないということはしっかりと認識しておく必要があります。
任意継続制度を利用した方がいい人
ここまでまとめたことを踏まえて任意継続制度を利用した方がいい人を僕なりにまとめます。
- 国民健康保険よりも任意継続制度を利用した保険料の方が高い傾向がある
- ①であるため、独身者は国民健康保険の方がお得な可能性が高い
- 扶養家族がいる家庭は任意継続制度を利用した方がお得な可能性が高い
- 最終的にどちらがいいかは「国民健康保険計算機」「任意継続シミュレーション計算機」で試算するか、自治体に問い合わせて確認する必要がある。
「国民健康保険計算機」「任意継続シミュレーション計算機」のリンクは本記事に記載
保険料は所得と居住地域によって異なるため、絶対的にこの方がお得ということが明言できません。
ただ、傾向としては
- 独身者FIRE:国民健康保険がお得
- 扶養家族ありFIRE:任意継続を利用した方がお得
という傾向があります。
任意継続制度を利用する場合は、期間が2年間と定められていることは注意が必要です。
あとがき
任意継続制度についてまとめました。
任意継続については知っていましたが、保険料が単純に2倍になるので
選択する意味が分からないと考えていました。
今回、改めて調べてみて扶養する家族がいる場合は任意継続制度を利用した方がお得になる場合があるということが分かりました。
健康保険は優れた制度ではありますが、保険料は決して安くはありません。
国民皆保険制度である以上、なんらかの保険には加入する必要があることを考えると、
保険についての知識を深めることはFIREを目指す上で必須と言えるでしょう。
参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。