こんにちは!シンです。
FIREを目指すにあたり、投資というのはほぼ必須と言っていいと思います。
ただし、単に投資と言っても投資先というのが非常に大事になってきます。
FIREとセットで語られる4%ルールというのがありますが、
それは株に50%、債券50%という比率で投資するということで考えられたものです。
しかもアメリカでの研究であるため、日本の状況とは異なります。
そのため、安易に4%ルールだけを信じて
インデックス投資に100%振り向けて、生活費の25倍の資産が貯まったらFIRE!
と考えていると少し危険です。
今回の記事では4%ルールをベースに考えつつも、
日本の状況に合わせた資産配分(アセットアロケーション)を考えてみたいと思います。
日本でFIREするために必要な考え方
日本でFIREするためには生活費のことだけ考えていてもFIREすることはできません。
具体的には以下のことが生活費とは別に必要になります。
- 税金
- 国民健康保険
- 国民年金
これらは日本で生活する上でとても大切なことです。
特に税金はしっかりと把握して既存の制度を上手く利用することがとても大切です。
税金も何も対策しなければ約20%が取られますが、
配当控除を利用することで、条件次第では取られる税金が5%まで下げることができます。
ただ、それなりにリスクもあるので、その辺りも把握した上でしっかりと分散していくことが大切だと思います。
「税金」「国民健康保険」「国民年金」に関しては過去の記事を参考にしてください。
インデックス投資1本でのFIREに必要な金額は?
日本でFIREする以上、「税金」「国民健康保険」「国民年金」を
頭に入れておくことが大切であることは先ほど書きましたが、
実際にFIREするにはいくら必要なのかを考えてみたいと思います。
最近インデックス投資が熱いと感じているのでそれを例にしてみます。
条件は以下の通りです。
(僕が現在30代の独身であるためその条件を基準としています)
- 単身
- 生活費(国民健康保険、国民年金込み):約200万円
(国民健康保険は介護保険料が発生しない30代のものとしています) - 取り崩し率:税引き後4%
よく耳にする生活費×25倍だと
200万円×25倍=5,000万円です。
しかし、これには「税金」「国民健康保険」「国民年金」が含まれていません。
そのため、安易に生活費×25倍という資産額は鵜呑みにはできません。
日本でFIREする場合、生活費が200万円の場合、約6,250万円が必要になります。
しかもこの数字はすべてをインデックス投資に入れた場合の金額であるため、
それ以外に現金として持っておく必要も加味すると約6,500万円が必要になるのではないかと考えられます。
生活費200万円×25倍だと5,000万円でしたが、
そこに 「税金」「国民健康保険」「国民年金」を加味すると
約1,250万円がプラスで必要ということになりました。
さらに国民健康保険は40歳以降になると介護保険料がプラスされるため、
家計をさらに圧迫します。
支出の内訳は?
年間の支出の内訳を公開します。
これは30代独身の僕の状況を元にした支出になります。
必要な資産額を減らすには?
それでは必要な資産額を少しでも減らしてFIREするにはどうすればいいのか?
「税金」「国民健康保険」「国民年金」の3つを理解して活用する必要があります。
しかし、その中でも「国民健康保険」「国民年金」は年間収入が200万円あると、
ほぼ減免の制度を利用することができませんでした。
「国民年金」は2年前納制度を利用することで、約1万5千円を減額することができますが、
これくらいしか僕の状況ではできませんでした。
ただし、「税金」はきちんと理解して制度を利用すればかなりお得にすることができることが分かりました。
一番お得なのは
日本企業の株を買って配当金をもらうことです。
日本では「配当控除」をすることでかなりの税金を減額することができます。
具体的には年間収入が330万円未満であれば、税金を15%減らすことができます。
日本高配当株に投資した場合に200万円の配当金を得るには?
先ほどは年間の収入をインデックス投資1本から取り崩した場合に
必要な資産額が6,250万円必要ということが分かりました。
それでは同じように日本株からの配当金で200万円を得る場合はいくら投資する必要があるのかを出します。
日本株から年間4%の配当金を得るには
約5,250万円が必要となりました。
インデックス投資1本と比較して1,000万円少ない資産で200万円得ることができます。
日本の高配当株だけでFIREするのはあまりにもリスクが高いのでおすすめはできませんが、
逆にインデックス投資1本というのもFIREの現実味が遠ざかってしまうことも事実です。
そのため、僕はインデックス投資1本だけでなく、日本の高配当株も織り交ぜながらFIREを目指すことの方が現実的なのではないかと考えています。
目指す資産配分(アセットアロケーション)は?
それではどのような資産配分(アセットアロケーション)がいいのかを考えてみたいと思います。
あくまでも一例なので参考程度にお願いします。
- 日本株:60%→4.2%の配当金
- アメリカ株:15%→4%の配当金
- インデックス投資:25%→4%の取り崩し
必要な投資金額は約5,710万円です。
正直、自分でも結構リスクが高いと思っています。
ただ、ここまでリスクを取ってもこれくらいというのも
現実として受け止める必要がありそうです。
日本株への投資60%というのはリスクが高そうに見えますが、
僕はその中で30社以上に分散しようと考えています。
アメリカ株は今後も増配が期待できるのは明るい材料であるとも考えています。
アメリカ株は増配が期待できるとはいえ、
為替リスクは無視できません。
それはインデックス投資の方にも当てはまるので、
リスクは考えたらキリがないですね。
あとがき
「税金」「国民健康保険」「国民年金」を加味した 資産配分(アセットアロケーション)を考えてみました。
書いていてリスク高めな資産配分とは思いました。
そうなるとやはりサイドFIREも検討した方がより現実的になりそうです。
今回登場した表はExcelで自作しました。
税率をプルダウンメニューから選ぶことで一瞬で必要な資産額が変化するような作りにしました。
需要があるなら配布してみても面白いですね。
参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。