こんにちは!シンです。
前回の記事では
インデックス投資には為替リスクがあるため、
配当控除のある日本株への高配当投資と比較した記事を書きました。
結果として長期投資を行うなら為替リスクを加味しても
インデックス投資の方が長期投資向きであることが分かりました。
前回の記事では高配当投資、インデックス投資それぞれ一括投資を行っての比較でした。
インデックス投資は一括投資よりも積立投資を行っている人が多いため、
今回の記事では現実に近い積立投資でのシミュレーションを行いました。
- 長期投資前提で取り崩し時期を考えたときの投資方法を考える
- 投資方法はインデックス投資への一括投資、一括投資+積立投資、積立投資のみの3種類
- 積立投資は積立NISA上限の月33,333円、5万円、8万円、10万円を想定
- 上記の条件にプラスで取り崩し時期に円高に行った場合を想定し、
そのときの取り崩し金額を視覚化 - 4%ルールはリタイア直後に暴落が起こると失敗の可能性が高まる
20%や30%の円高はそれに近いくらいのインパクトがある - 為替リスクを想定しておけば、リタイア直後の円高時を想定した保険を想定しておくことが可能なため、その準備の参考となる
- 積立NISAのデータは老後不安のある人にとっても参考となるデータ
前提条件
インデックス投資の条件は以下の通りです。
項目 | 各条件 |
---|---|
一括投資 | ・300万円 ・500万円 ・800万円 ・1,000万円 |
一括投資+積立投資 | ・100万円(一括投資)+3万円(月額積立) ・300万円(一括投資)+3万円(月額積立) ・500万円(一括投資)+5万円(月額積立) ・700万円(一括投資)+5万円(月額積立) |
積立金額のみの各条件 | ・33,333円(積立NISA) ・5万円 ・8万円 ・10万円 |
積立期間 | 50年 |
年利(税引き前) | 6% |
FIREを開始したときの受取金額にかかる税率 | 20.315% |
為替リスク | 0%(為替リスクなし)、10%、20%、30% |
インデックス投資は理論的には一括投資の方が効率がいいと言われていますが、
現実を考えるとなかなか一括投資するというのは難しくなります。
それを踏まえて、一括投資、一括投資+積立投資、積立投資のみでシミュレーションしました。
お読みいただいている方の状況に近いところを見つけて参考にしてください。
300万円一括投資/
100万円一括投資+月3万円積立/
月33,333万円の積立結果
1~10年目の結果
細かい数字が多いので少し見にくいと思います。
そのため、一括投資の取り崩し金額を基準に
一括投資+積立投資と積立投資のみの取り崩し金額を比較し、
一括投資の取り崩し金額を超えた場合は緑にしています。
注意点は、一括投資の取り崩し金額を超えたからといって
FIREに成功することにはならないので、自分の年間支出などを把握した上で
取り崩し金額が足りていない場合は投資金額を増やすなど、
計画を見直してみてはいかがでしょうか。
10~19年目の結果
25~33年目の結果
35~43年目の結果
500万円一括投資/
300万円一括投資+月3万円積立/
月5万円の積立結果
1~10年目の結果
10~19年目の結果
25~34年目の結果
35~43年目の結果
積立金額が多い方が長期的には取り崩し金額が増えますが、
投資元本を考えると、一括投資の効率の良さが目立ってくるのも事実ですね。
800万円一括投資/
500万円一括投資+月5万円積立/
月8万円の積立結果
1~10年目の結果
10~19年目の結果
25~34年目の結果
35~43年目の結果
1,000万円一括投資/
700万円一括投資+月5万円積立/
月10万円の積立結果
1~10年目の結果
10~19年目の結果
25~34年目の結果
35~43年目の結果
まとめ
- 投資効率を重視するならある程度の一括投資は検討の価値あり
- ただし、いつ暴落が来るのかが分からないため、
まとまった金額を時間分散して投入する方が精神面との付き合い方が良好になる - 20年以上の長期投資が前提なら入金力を高めることが必要
- 積立NISAを活用し、25年以上の積立投資を続ければ
引退時期に円高20%になったとしても月々43,000円の取り崩しが可能
→2,000万円問題は月5万円が不足することが想定されているので、ほぼ解決する
あとがき
かなりデータが多い記事になりました。
ある程度世間の多くの人の投資スタイルをカバーできているとは思いますので、
自分がリタイアする時期を表から想定していただけたらと思います。
20代の人は積立NISAを上限まで使えばそれだけで為替リスクを考慮しても年金問題は解決します。
参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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