FIRE

FIREを目指す上で知っておきたい配当金と増配率~FIREへの道24~

こんにちは!シンです。

配当金投資でFIREを目指す身として

配当金について調べることが増えてきました。

高配当株投資は個別株投資であるため、

インデックス投資に比べてリスクが高い傾向にあるため、

しっかりと知識と経験を蓄える必要があると考えています。

そんな中で今回は

高配当株と増配株というものについて考えていきたいと思います。

一般的には高配当株の方が人気がありそうですが、

ことFIREに関してはそう単純にはいかなさそうです。

シン

この記事では一言に配当金と言っても

ご自身に合った配当金投資をする手助けができると思います。

たとえFIREを目指していなかったとしても

長期目線で投資をする上で大切なことが分かると思います。

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高配当株と増配株

投資をしている人のイラスト

まず、高配当株と増配株についてですが、

高配当株というのは一般的に配当利率が3%以上のことを指す銘柄のことを言います。

対して増配株と言うのは

年々配当金額が増えていく銘柄のことを指します。

1年目の配当金が100円だったとすると、翌年の2年目は102円の配当金を、

さらに翌年の3年目には104円の配当金を出していくような企業のことです。

シン

増配株は配当利率で見ると決して高い利率ではありません。

そのため、高配当株に比べて日陰に隠れている印象です。

特に日本では連続増配株も少ないので、より認知度が低いのかもしれません。

片やアメリカでは連続増配株も多いため、人気の銘柄も多いです。

何年でFIREを目指すか

将来のことを考える人のイラスト(男性)

配当金でFIREを目指す上で高配当株と増配株のどちらを選んだ方がいいかというと、

これは何年でFIREを目指すかということが関係してきます。

下のグラフをご覧ください。

このグラフは2021年8月30日の基準価格で1000ドル(約11万円)分

アメリカの有名な高配当ETFと連続増配ETFを購入した場合のグラフです。

各ETFは過去5年の増配率の平均値を出し、

その増配率を今後も維持したと仮定したグラフです。

過去の数値は下表でご確認ください。

シン

SPYDは高配当ETFの中でも一番高い配当利率で有名なため、

現在の価格で買うと一番配当金をもらうことができます。

ただ、増配率が他のETFに比べて低いため、

約5年後にはHDVに配当金が抜かれています。

さらに約15年後にはVYMにも抜かれています。

ただ、過去5年の増配率の中でVYMが異様に高かった数年が含まれているため、

今後のVYMの増配率はもう少し低く見繕っておいた方がいい気がします。

対して連続増配ETFとして有名なVIGが逆に元気がない5年だったような気がします。

しっかりと増配はし続けていますが、やや増配率が寂しい気がします。

あくまで参考としてください。

シン

何が言いたいかというと、

FIREを目指す上でFIREの目標が10年後など少し時間が空く場合は、

単純な高配当株よりも連続増配株の方がFIREをするときにもらえる

配当金が多くなり、FIREが楽になる可能性があるということです。

配当利率と増配率

先述したように、配当金を見る上では配当利率と増配率というものがあります。

ここでの注意点は

単純に配当利率が高いものがいいというわけではないということです。

それは増配率にも言えることで、

増配率が少しでも高ければそれはFIRE向きか、というとそういうわけではないということです。

確かにHDVは約5年でSPYDの配当金を超えることができましたが、

これはHDVの配当金が元々高かったということも一つの要因となります。

そのため、単純に配当利率や増配率という一点から判断するのではなく

現在の配当金を含めた総合的な観点から購入する銘柄を選ぶ必要があると思います。

シン

上で書いていることは主に日本の配当株投資を行う際に気を付ける点だと思います。

HDVやSPYDといったアメリカの高配当ETFを買う際は

おおよそ上に載せたグラフのような配当金推移をしていくと思われる(絶対ではないです)ので、

5年後以降にFIRE予定ということならHDVを中心に購入するという方針でいいと思います。

ただし、日本の配当金株投資をする際

5年以降にFIREを目指すので増配率が高い銘柄を買ったけども、

そもそもの配当金が少なかったため、FIREするころには全然配当金が育ってなかったということになりかねないので慎重に銘柄選びを行必要があります。

増配銘柄の魅力

高配当銘柄に隠れがちな増配銘柄ですが、

僕は高配当銘柄と比べて以下の点に魅力があると考えています。

  • 高配当銘柄よりも長期投資向き
    →今現在で右肩上がりの配当金を出しているため、
     いつ減配されてもおかしくない高配当銘柄よりも長期投資に向いていると考えています。
  • 高配当銘柄よりも減配リスクが少ない
    →増配銘柄は配当金を年々増配しています。
     増配しているということは往々にして業績が伸びているということです。
     (配当性向が異常に高い銘柄は除きます)
     業績が伸びているということは企業として調子がいいということのため、
     減配するリスクは低いと考えています。
  • 値上がり益(キャピタル)も十分狙える
    →業績が伸びているということはEPSも高くなっている傾向があります。
     EPSが高まれば理論上、株価も上がっていきます。
     そのため、配当金が年々増えるだけでなく、含み損を抱えずに保有し続ける可能性が高くなります。

現在のキャッシュフローを最大化できない

今まで増配銘柄の魅力を書いてきましたが、

弱点もあります。

それは高配当銘柄に比べて現在のキャッシュフローを最大化できないことです。

これは言い換えると

現在を犠牲にしているとも言えます。

確かに増配銘柄は長期目線のFIREで考えると効率がいいようにも見えますが、

それは多少なりとも現在を我慢して犠牲の上に成り立った考え方とも取れます。

ただし、分配金のないインデックス投資とは違い、増配銘柄は現在の配当金は少なかったとしても

配当金は出るので、その配当金でちょっとした贅沢をすることはできます。

シン

増配銘柄への投資は高配当銘柄よりも現在を我慢することになり、

インデックス投資のように複利の最大化もできない

中途半端な投資法とも言えます。

バランスが取れているとも考えることができますが、

それぞれのメリット、デメリットを把握した上で投資をしていきたいですね。

結局は極振りではなく、バランス型が無難

結局は何事もバランスが大切ということだと思います。

僕自身、高配当株投資もしていますし、増配銘柄やインデックス投資もしています。

シン

FIREの目標が10年後だったとしたら

高配当株よりも増配銘柄への投資を多めにするなど、

インデックス投資中心だった人

長期目線での投資なら増配銘柄へも少ししてみようか、

など個人に合わせた投資をしていけたらいいと思います。

今回の記事ではその投資の幅を少しでも広げられたら幸いです。

あとがき

今回は日本ではあまり注目度が低いであろう

増配銘柄について書きました。

FIREを目指す人は20代、30代の人が多いと思いますので、

長期戦を考えて増配銘柄への投資も面白いのではないでしょうか。

参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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shin
こんにちは!シンです。 関東在住の30代サラリーマン男性です。 本業はメーカーで設計をしています。 人生をより豊かにできるための情報を発信していけたらいいな、と思いブログを始めました。
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