こんにちは!シンです。
投資によってFIREするには主にインデックス投資を4%で取り崩す4%ルールや
配当金によって得られるお金によってFIREする方法が主流かと思います。
どちらかというとインデックス投資からの取り崩しの方が多いと思います。
そのため、楽天VTIやeMAXISSlimに月々積み立てている人が多いと思います。
しかし、海外の指数連動型のインデックスファンドには為替リスクがあるというデメリットもあります。
たとえ10%値上がりしたとしても20%円高に進んでしまうと、それだけで利益分が飛んでしまうくらいの影響力があります。
そのため、為替リスクは無視できません。
僕は為替リスクがあるインデックスファンドよりも
配当控除で税金優遇のある日本株への投資の方がFIREに向いているのではないかと考えていました。
しかし、結論を出す前に改めて為替リスクを加味したインデックスファンドの利回りを計算する必要があると考え、計算しました。
この記事を読むことで、インデックスファンドへの投資か、配当金への投資か迷っている人の答えを出すヒントになると思います。
正直、僕はインデックス投資への考え方が変わりました。
前提条件
配当控除を加味した配当金と為替リスクを加味したインデックスファンドの取り崩しを比べるにあたり、
以下の条件で計算をしました。
項目 | 配当金 | インデックス投資 |
---|---|---|
初期投資 | 200万円を一括で 日本の高配当株へ投資 | 200万円を一括で インデックスファンドへ投資 |
積み立て | 初期投資のみで積み立てはせず 再投資は配当金のみ | 初期投資のみで積み立てはせず |
投資期間 | 50年 | 50年 |
年利(税引き前) | 4% | 6% |
再投資 | 配当控除を利用し、5%のみの税金で 再投資を行う(年利3.8%運用) | 分配金なしで自動再投資 |
FIREを開始したときの 受取金額にかかる税率 | 5%(配当控除利用) | 20.315% |
為替リスク | なし | 0%(為替リスクなし)、 10%、20%、30%の 為替リスクを考慮し算出 |
配当金に有利な条件で算出しました。
今回の計算では資産形成期も配当控除を受けて5%の税金で済むという条件であるため、
かなり配当金に有利な条件です。
為替リスクについても30%の円高リスクというのはインデックス投資にとってかなり不利な見積もりです。
1~5年の結果
Excelの表で計算しましたが、50年分になるので載せきれません。
要所要所の結果を載せます。
赤く塗られている列がインデックス投資の取り崩しです。
(配当金と書かれた列が4%の配当金の列です)
赤の一番上の列が為替リスク0(円高にならなかった場合)のときの資産4%の取り崩し金額です。
その下からが10%、20%、30%の円高になったときの為替リスクを加味した取り崩し金額です。
赤くなっていますが、取り崩し金額が配当金を上回ると赤から緑に色が変わるようにしています。
色が変わる場合はいつに変わるかも注目してください。
9~15年の結果
税金が掛からずに6%の複利運用しているインデックス投資の資産額がかなり膨らんできました。
そのため、配当控除の税金分を加味しても円高リスクのない取り崩し金額が10年目で配当金を上回りました。
やはりインデックス投資強しですね。
その後、15年目には10%の円高を加味しても配当金を上回る取り崩し金額になりました。
インデックス投資は15年以上の投資が前提で語られることが多いですが、
為替リスクを考慮しても15年以上の投資を推奨できるという結果になっています。
19~28年の結果
21年目には為替リスク20%でも配当金を上回ってきました。
続いて27年目には為替リスクが30%あったとしても配当金を上回りました。
税金と為替リスクという不利な状況を単純な複利の力で上回ったということです。
改めて複利の力強さを感じますね。
グラフにしてみた
一応、グラフにもしてみました。
20年以上の超長期投資前提ならインデックス投資一択
今回の結果から20年以上の超長期投資を行うならインデックス投資一択ということが分かりました。
積立NISAを行っているなら今後も安心して積み立てていってください。
海外の指数連動型のインデックスファンドへ投資する場合は為替リスクがあります。
しかし、20年以上の超長期投資をすることが前提で配当金投資と迷っている方は
迷わずインデックス投資でいいのではないでしょうか。
為替はいい方向に進む場合もある
円高に動いてしまうと、今回の試算のように10%や20%と、円に戻す際に資産が減ってしまう恐れがあります。
しかし、逆に円安に動くと資産が増える可能性もあります。
そのため、増える可能性があるということも頭に入れときましょう。
今回の記事で超長期投資をすれば複利の力で円高のデメリットは吸収可能です。
円安にすすめば為替はデメリットどころかメリットにもなり得ます。
配当金投資のメリット
この記事ではインデックス投資の良さが際立つ結果になりましたが、
配当金投資にもインデックス投資にはないメリットがあります。
- 投資を始めてからすぐに配当金として現金が手に入る
→現在の生活が確実に豊かになる - 取り崩す必要がない
→取り崩すということは資産を売るということです。
売るということは想像以上に神経を使います。
それがない配当金というのはそれだけで大きなメリットです。 - 暴落相場でも配当金にはすぐには反映されない
→必ず暴落相場は来ます。
指数連動型のインデックスファンドは株価を反映させたものであるため、
暴落にも敏感になりますが、配当金は暴落が起きたからといって
すぐに減配されることはまずないです。
さらに暴落相場でも手元の資金がない場合はインデックスから取り崩すことが
前提の場合は、暴落した上でさらに目減りした資産を取り崩す必要が出てきます。
正常な精神状態で売るということは通常時より難しくなります。
あとがき
為替リスク込みでインデックスについて考えてみました。
結論としては
20年以上の投資をするなら配当金投資よりもインデックス投資の方が有利です。
為替リスクについて不安に思っていて配当金投資と迷っていた方は
迷わずインデックス投資でいいのではないでしょうか。
参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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